相沢康夫創作玩具展 in 金沢

12月22日、僕は金沢観光を餌に家内を連れ出し、一泊旅行に出かけた。
目的は金沢市にある21世紀美術館で開催されている相沢先輩の個展を見るためである。
13年前から始めた創作玩具の巡回展も今年で最後、その締めくくりが金沢市の21世紀美術館であるとのご連絡をいただき、相沢先輩にお会いすることも含めての金沢遠征であった。
相沢先輩は45年前と変わらぬお人柄で、その作品群が醸し出す雰囲気も、かつて僕が憧れた先輩のままであった。
作品を拝見していて胸に去来したのは、高校1年生の時に僕と一緒に相沢先輩と出会い影響を受けた、今は亡き盟友岬とおるの面影。
相沢先輩の作品群から受ける青春の日々の懐かしさを彼と共有出来ない寂しさが、僕を切なくする。
美術館を出て兼六園に向かう金沢の寒空の下、過ぎにし日々は風に舞い、北陸の空の彼方に飛び去っていった。