「自由」の優先順位
子供の頃、生活態度や習慣について「ちゃんとしないさい」とよく言われたものだ。「ちゃんと」って何なのさ、と子供の頃に思っていたし、今でも思い出す機会がある。国際ニュースを読む時にしばしば、日本やドイツとかシンガポールは「ち … “「自由」の優先順位”の続きを読む
子供の頃、生活態度や習慣について「ちゃんとしないさい」とよく言われたものだ。「ちゃんと」って何なのさ、と子供の頃に思っていたし、今でも思い出す機会がある。国際ニュースを読む時にしばしば、日本やドイツとかシンガポールは「ち … “「自由」の優先順位”の続きを読む
65歳でサラリーマン人生を終わった機会に、身辺整理をすることにした。今までも転居のたびに荷物を減らす目的で処分はしてはきたけれど、愛着のある物や思い出のある物は捨て切れなかった。今回は人生の節目でもあるので、今までにない … “1974年のバースデーカード”の続きを読む
人は作品を鑑賞するとき、その作品の解釈をその作品を生み出した作者に求めがちである。そこには、「作品を鑑賞するということは、作者の意図を正確に理解することである」という考え方があるのだ。その考え方を否定はしないけれど、「作 … “鑑賞を補完する夾雑物”の続きを読む
死中に活を求むとは、絶望的な状況において、敢えて冒険的手段を用い状況の打開を図るという意味だけど、日本の歴史上でこの言葉が現れた事例は、大概が「やけくそ」か「自暴自棄」としか思えないものばかりだ。熟慮の末ではなく、絶望し … “死中に活を求む”の続きを読む
デイヴィッド・リースマンの説く社会的性格とは、個々人の性格に由来するのではなく社会環境に由来する。 それは文明の発達とともに、伝統指向型→内部指向型→他人指向型と変化する。 ・伝統指向型…慣習が伝統として体系化され、人々 … “社会的性格”の続きを読む
僕は1958年生まれの左利きで、左手で箸を使うのは見苦しいという理由から躾として右手使いを強要された。同じく左利きに生まれた妹は右手で箸を使えるようになったのに、僕は結局右手で箸も持てず、算盤も上達できなかった。(この挫 … “少数派が放つ異質感を許容する”の続きを読む
オーケストラの生演奏など聴いたことない者にとって、初めて聴く生演奏は大いに感動するものだと思う。 もしも批評家も一緒に聴いていて、「あんな音に感動するようでは駄目だ」と言ったとする。 初心者も批評家も、ただ自分の印象に基 … “芸術における批評家の存在意義”の続きを読む
論理は情報であり、印象は感情である。 行動が論理に支配されるロボットのような人は稀であり、人間の知性は常に感情の干渉を受けている。 自分は論理的であると思いこんでいる人は、ただ単に「論理的でありたい」という感情と、「自分 … “印象操作と思いやり”の続きを読む
NHKのニュースで使われるイラストを描いているのは、泊明(とまり あきら)さんというイラストレーター。 独自のタッチでキャラクターの立った見事な似顔を描くだけではなく、ニュースが明示したい問題点を表現する、動的な構成も素 … “憧れのイラストレーター”の続きを読む
神道とは宗教と呼ぶには素朴すぎる汎霊思想であり、汎神思想のため、唯一神思想のような絶対的な価値観が存在しない。古代天皇は神に祟られる民衆の代表として神を畏れ敬う祭主であり、有史以降はシャーマンとしての地位を持っていないか … “最高位の祭主”の続きを読む