差別と経験則

女性用の刑務所よりも男性用の刑務所のほうがずっと多いので、刑法犯は圧倒的に男性が多いのだろう。だから「犯罪者」という人物像をイメージした時に男性を思い浮かべるのは、経験則として自然な発想だと思う。だからと言って、男性すなわち犯罪者とするのは「差別」だ。この世の中に「差別」が無くならないのは、上記のように「差別」が経験則の延長線上にあるため、経験則の持つ説得力が「差別」の理由として牽強付会されるせいだと思う。よって経験則からの判断であると明示する「普通は」とか「一般的に」という言葉を発する時には、判断の対象以外の「その他」から判断材料を持ち込んでいるという自覚が無ければ、不用意に「差別」をおこなってしまうと考えられる。