先見の明

ちょっと調べものをしていて、偶然に遭遇した「亀山敬司」の人物情報。この人が、あのDMM.comを創業した人なんだ。
僕が最初のWEBサイトを開設した20世紀末、ネット経由でDMMの噂は知っていたけれど、電話回線を使った従量課金接続の身の上だったから、見たくてもアダルトコンテンツは高嶺の花だった。

当時の一般的な接続環境の中、僕は30KB以下のGIF画像での表現に悪戦苦闘していたぐらいだから、インターネットでのアダルトビデオ配信なんて、ユーザーが少なかっただろうな。それでも、数年でADSLが普及しDMMも飛躍して、蓄財した原資で外為取引にも進出、急成長していった。

僕は当時、情報の途絶された、陸の孤島のような静岡県小笠郡浜岡町(現:御前崎市)に住んでいたからこそ、インターネットの発達を強く望み、その活用を自分なりに極めたいと考え試行錯誤していた。でもそれは僕個人の希望であって、将来を予見していたわけじゃない。
通信インフラの発展を予見し、有史以来人類世界の経済の一端を支え続けている「男の性欲」というパワーを推進力に蓄財したこの人物は、やはり凄い人だと思った。

ビジネスで成功するためには「先見の明」が必要だね。
セミナーや資格ビジネスを通じてビジネスメソッドが販売されているけれど、商品化されたビジネスメソッドには概念としては「普遍的な正解」が含有されてはいるものの、ビジネスとしての「旨味」はもう存在しないものだと思う。
それは商品化された時点で「先見の明」ではなくなっているからだね。