ご冥福をお祈りします

閉鎖されたサイトが多いので相互リンクのページを非公開にしているけれど、稀に気が向いてリンクを辿ることがある。今夜もネットをそぞろ歩きして、昔なじみのサイトを訪問してみる。404エラーばかりだけれど、もう10年ぐらい更新が止まったまま、公開されているサイトもある。

勿論、現役のサイトもあって、その中に というサイトがある。富士貞房こと、元大学教授でスペイン思想研究者である佐々木孝先生のサイトである。しかし永らく訪問していなかったので今夜知ったのだけれど、佐々木先生は2018年12月にお亡くなりになっており、このサイトも今年の5月に閉鎖するとのことである。

もう15年以上も前に、拙作「WEB紙芝居」シリーズを先生に紹介してくれた人がいたようで、僕のサイトをリンクページに掲載してくださった。僕も人づてにそれを知って、先生のサイトを相互リンクページに掲載したのだった。
僕のサイトを「人間学関係」としてリンクしてくださっていたのが、誇らしくも照れ臭い。僕のほうはとっくに相互リンクページ自体を非公開にしていたので、長い間、リンクを掲載してくださっていて、ほんとにありがたく、不義理を申し訳なく思います。

富士貞房先生、ありがとうございました。亡くなる4日前までブログを書きつづけていたのですね。
遅まきながら、ご冥福をお祈りいたします。

▼「富士貞房と猫たちの部屋」のリンクページ
(閉鎖前に記念としてスクリーンショットをいただきました)

佐々木孝 (1939-2018)
日本のスペイン思想研究者。1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授を経て、1982年教授。1984年常葉学園大学(現・常葉大学)で旧・スペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも教鞭を執る。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴い父祖の地・相馬(福島県南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」と題したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、宮城県立がんセンターで死去(享年79)。洗礼名フランシスコ。「富士貞房」は筆名(fugitivo: スペイン語で「逃れ行く者」「つかの間の」「はかない」にちなむ)。

※佐々木先生のブログ(遺稿)はご子息がサイトを引き継いで、佐々木孝 新モノディアロゴス / MONODIÁLOGOS として存続するようです。