「通貨スワップ」と「為替スワップ」

あれっと思ったけど、詳しくないので調べてみた。
【通貨スワップ】外貨不足に備えて通貨当局同士が通貨を交換する協定
【為替スワップ】民間金融機関の外貨流動性不足に対応するための取り決め
韓国報道を真に受けてYahooニュースは「米韓通貨スワップ」と書いているけれど、JETROニュースには「米韓為替スワップ」と書かれていて、こちらが事実だろう。
「通貨スワップ」だと国同士(通貨当局同士)の協定だから、かつて日本と「日韓通貨スワップ」を締結していた時と同様に、米国と対等というニュアンスを含めて「日本と組まなくても米国がある」と国内に示せる。
実際は「米韓為替スワップ」であり、韓国企業のドル調達要望を韓国内の銀行から韓国中央銀行を通じて米国FRBに送り、米国から一定額のドルを借りる取り決めだね。
どちらにしろ外貨不足を起こすのは常に韓国であるし、常に上から目線で覇権的な米国との間で借金スキームを作るのは、日本と組むより厳しいと思うけどな。
韓国はコロナ対策で莫大な国債を発行していて、国外債務が増えウォン安傾向が止まらないから、外貨不足が深刻化するだろう。
日韓通貨スワップは韓国を経済的運命共同体と考える日本が、常に外貨不足の韓国を支援する(それが日本の国益にもなる)ために2005年に締結され、リーマンショック時の韓国を救う役割も果たしたけれど、2012年に当時の李明博大統領が竹島領土問題や従軍慰安婦問題を持ち出して日韓関係が悪化させ、2015年に終了した。
通貨危機により支持率が低下した李明博が、通貨危機が一段落したので、過激な反日行動で支持率回復を図ったものだけれど、これは韓国政権の伝統芸として定着している観がある。
こういう国の態度を見ていると、この国に対して好感を抱けないのが、僕の「メルカトル図法的思考力」の限界なんだろう。