忘れていた投手

1968年ぐらいから「東京オリオンズ」というプロ野球チームの応援を始めて、もう50年以上経つ。
応援と言っても、スポーツ新聞をスクラップするぐらいで、地方都市に住む小学生は東京球場には行けない。
小学生時代のプロ野球体験は、唯一、父の経営する小さな会社の慰安旅行で東京に行った時に、後楽園球場で巨人ー中日戦を観戦したことぐらいである。
実際に球場で応援するようになったのは川崎球場で、球団名は「ロッテオリオンズ」となっていた。

常に唯一の「好きなプロ野球チーム」ではあったものの、その熱意には波があった。
たとえば、2008年5月17日から2009年6月12日にかけて、マリーンズ戦記という記録をつけていた。
2010年も続けていたら、史上最大の下剋上も記録できただろうけれど、リーマンショックで勤務していた会社が外資から日本企業に売られ、スーパーバイザーから執行役員に役職名が変わって多忙を極めていた頃だから、このミニブログの中断も当時の生活環境の激変を物語る思い出ではある。

このマリーンズ戦記の2008年5月17日の記事を抜粋してみる。

2回表を終わって0対6…また駄目かと思った 2008/05/17
対オリックス10回戦  12対7  ○神田1勝0敗  ●吉野0勝2敗
ロッテは今季2度目の先発全員安打で今季最多の12得点を挙げ、連敗を3、オリックス戦の連敗を4で止めた。
ロッテは6点を追う2回、今江のタイムリーなど打者11人の猛攻で逆転。
6点差の逆転勝利は、04年7/31西武戦の7点差逆転勝利以来。
2人目神田が06年8月以来の勝利。
オリックスは今季6度目の2桁失点、連勝が3でストップ。
打線は2回までに6点を挙げるが、先発オルティズが7失点。
2人目吉野が2敗目。
なお、ローズが9回に審判への暴言で自身のプロ野球記録を更新する通算13度目、今季2度目の退場となった。

勝ち投手が神田義英投手
「居たなぁ~」と思い出した。
ファン歴は長いものの、長いからこそ忘れてしまった選手も多い。
現在は推しメンという文化があって、チームより選手を応援するという人が少なくないみたいだけど、トレードや退団でチームを去った選手は、どこかの監督・コーチにでもなるか解説者となるか、せめてYoutubeでチャンネルを開設してくれていないと忘れてしまう。
忘れてはいたけれど、先発が打ち込まれて急遽登板、勝ち投手となった神田さん、ありがとうございました。
彼のプロ通算3勝目であり、最後の勝ち星となった試合。
神田投手は翌年に戦力外となってチームを去っていったけど、かつてマリーンズのマウンドを守った人を思い出せて良かった。