戦略的情報開示

論語に「民は由らしむべし,知らしむべからず」とあり、「人民を従わせることはできるけど、なぜ従わねばならないのかという理由を理解させることはできない」という意味である。
人民のリテラシーが低かった封建時代はそうだったのだろうけれど、教育委水準の高い21世紀の民主主義国家「日本」の人民を舐めてもらっては困る。
世論調査の結果は常に刹那的人気投票の様相を示すけど、実際の投票率の「健全な低さ」は、後援団体や労働団体、宗教団体という組織票も含めて「考えている選挙民」の存在を示している。
このように「知らしめて由らしむべき時代」であるのだから、事実の改竄や隠蔽は、いずれは必ず致命傷となることを肝に銘じつつ、開示順序と開示機会を自己の有利となるように計算した、「戦略的情報開示」を持つ政党が選挙に勝つ国家とならねばならぬ。