バージョンアップできないものは捨てよう

僕は安全保障の観点から憲法のバージョンアップに賛成だけど、「米国に押し付けられた」とか「他国に舐められる」という理由で改憲を望む意見とは、同じに見られたくない。
転職を繰り返してきた人生で、多くの駄目な経営者を見てきたけど、会社を駄目にする社長の意志決定要因は虚栄心や自尊心だった。
このことから、虚栄心や自尊心に基づく愛国心を危険な感情だと考えているので、国家指導からは排除したい。
合理的な憲法ならオリジナリティにこだわることはないと思うし、たとえ「自主憲法」であっても、時代に合わせて修正を繰り返すことが大切だと考える。
僅か150年程度の昔に規定した国家観を、「古来からの伝統」として固執する考え方には害毒がある。
古いデザインの研究は新しいものを生み出す契機を与えてくれるけど、古いデザインへの愛着によって新しいものを封じ込めてはいけない。