ビジネス的には「パヨク」よりも「ネトウヨ」

風刺漫画家のはすみとしこ氏が、「生活保護を目的とした難民」をテーマにした《そうだ難民しよう》を自身のFacebookに掲載して物議を醸したのは、2015年のことだった。
はすみ氏は「右も左もない」と自己紹介では書いているけれど、主張としては僕よりは右寄りの人だね。(左派から見れば僕も右寄りだろうけど)
左派は客観性のある議論によって正解を求めるから、理想主義かつ唯物主義的となる傾向が強い。よって現実的ではないという以外には、多くの場合で言論的に左派の言い分を否定することは難しいように思う。
いっぽうで、右派は心情主義かつ神秘主義的で客観性に乏しく、言論としての正当性を損なっている場合が少なくないけれど、多くの人が持っている「正しくはないと思うけれど、心情的に否定し難い、他人には知られたくない考え」の代弁者でもあるので、それを公表する者は少なからず密かに支持されたりする。
そう考えると、右派表現者の持つ一種の背徳性って、違法なエロチシズムが持つ商品価値と似ているから、ネット時代の現代では「パヨク」よりも「ネトウヨ」のほうが、ビジネスとして美味しいかも知れないな。