オブジェクト指向作画

デジタル作画を始めてみて、一番魅力的に思えたのは、作画したキャラクターを素材化して再利用できる、というところだった。
この世に1枚しか存在しない絵画を作るという価値観とは相容れないだろうけれど、そういう価値観の世界には既に昔から巨匠が存在し、今だって才能溢れる画家たちが居るのだから、その人達におまかせしておこう。僕は僕の楽しみ方で、静止画を作っていく。
日々のラクガキの中で気に入ったものを素材として保存し、何か閃いたらそれらを組み合わせ、必要な加筆や修正をして「作品」を作る。
ちょっとした配置の違いで味わいが変わるし、モチーフの使い回しで何度でも楽しめるから良いのだ。
下の3点では、ボウリングピンの入った袋を背負った素材とミロのビーナスにボウリングピンを組み合わせて作った素材を再利用して、印象の異なる作品を作っている。