人生を振り返ってみて、教師や先輩、上司や同僚、家族、同級生などから言われて、今でも感謝している言葉が記憶に無い。僕の感受性が乏しいからかも知れないけれど、言われて悔しかった言葉は数多覚えているのに、言われて感動したり感謝した言葉の記憶が見当たらない。誰かの言葉によって救われた記憶が、無いのである。あっても憶えていないとしたら、僕は最低の人間だな。
何かで褒められた時でも、僕自身では価値を感じていない部分のために嬉しくなかったり、評価されたい部分の時は「この程度で褒められるのは、過小評価されているからだ」と反発を感じたり、そして多くの場合は「心にも無い世辞」だとしか聞こえなかった。心理テストで自己肯定感の不足という結果が出るのは、たぶん自信過剰が原因なのだろう。
人生を思い返すと、僕は人間として程度が低い。