「黒船」は「宝船」か?

幕末の黒船とか、第二次大戦の敗戦、ジャニーズ問題を顕在化させたBBC報道、今回のフジテレビのガバナンスについてのダルトン・インベストメンツの指摘、排他的ではないけれど閉鎖的な我が民族に変革の契機をもたらすのは、常に「外圧」なんだと感心する。
米国は日本占領の成功体験を他国にも適用しようとして、ことごとく失敗してきた。殺しても殺しても戦いをやめない恐ろしい民族を、うまく占領統治できたと自信を持ったのだろうけれど、基本的に前例踏襲リスク回避路線を好む臆病な民族だから、戦争するとなったら国をあげて狂わないとやっていけなかっただけなのだ。
狂気から醒めてみれば、世界でも珍しいぐらいの温和な民族であり、外圧を受け入れる従順さを持っている。そして、宗教でも技術でも、他国・他民族が発明したものを取り込んで改善しつつ、ガラパゴス化して自家薬籠中にできてしまう。
グローバリズムに順応しつつ取り込まれない民族性質だとしたら、危ういのか強かなのか、まぁ微妙なところだな。