1票の重み

「自分が投じた1票は小さな存在で、何かを変える力はほとんど無い」という印象は多くの有権者が持っているもので、投票を棄権しても罪悪感を感じなくて済む根拠にもなっているように思う。逆に自分の投じた1票が多くの人を不幸にするかも知れないと思ったら、投票する候補者を決めることも凄いストレスになるし、そもそも恐ろしくて僕は投票など出来なくなってしまう。仮に身勝手な都合で投票を棄権しても、罪悪感や責任感を感じなくて済むのは、ありがたいことなのだ。
この「社会における個人の存在の小ささ」という認識が、自分ひとりぐらい羽目を外しても大丈夫という油断に繋がってコロナ感染を拡大させてしまうと考えると、翻って「自分が投じた1票は小さな存在で、何かを変える力はほとんど無い」という印象も、改めなくてはいけないと気が付く。