子どもの頃に好きだった歌

僕は3月生まれなので6歳になって間もなく小学校に入学した。
だから低学年の頃は背も低く体力も劣っていたけれど、今では想像もできないが綺麗なボーイソプラノだったそうだ。
小学校の合唱隊にも選ばれ、独唱パートも任された記憶がある。
僕は左利きだけど、楽器というものはたいがい右利き用に作られている。
人類に右利きが多いのだから、楽器も当然の発展を遂げてきたわけではあるが、人類の歴史がどうであれ左利きの僕には扱いにくく楽器演奏は嫌いだった。
そのぶん、歌を歌うことを得意とするようになっていった。
だから小学校の頃は歌いまくった。
毎月「お誕生会」があったのは何年生の時だったか。
僕は毎回、何か歌った気がする。
いろいろな歌を歌ったけれど、テレビアニメの主題歌をよく歌ったものだ。
今でも覚えている懐かしい歌を挙げてみよう。
思い出の中の順番なので、時系列的には間違っているかも知れない。

鉄腕アトム この名曲は僕も覚えているし、たぶん見ていたはずなのに、映像としてはそれほど印象に残っていない。
でも、この歌はよく歌ったと思う。

鉄人28号 大学の漫研で先輩たちが実写版ドラマの話をしていたが、それは見たことが無い。
小学校に入る前の年だったと思うけど、このアニメの1回目の放送がある日、静岡市内の大浜街道を父の運転する車で帰宅する途中、「見瀬」バス停前で放送が始まる時間となり、「ああ、間に合わなかった」とものすごく落胆したことを鮮明に覚えている。

エイトマン 歌も絵もカッコイイと思ったものだ。
少年誌に掲載されていた桑田次郎先生の写実的なタッチは、僕には物凄く美しく感じられた。
真似して描いてみても難しく、挫折したことを覚えている。
アニメのエイトマンは腕を振らずに走るんだけど、忍者みたくてそこもカッコイイと思ったものだ。

スーパージェッター おまけのシールが欲しくて、丸美屋のふりかけ「のりたま」をよく買ってもらったものだ。
この当時、シールのおまけが多く、ランドセルや教科書に貼ってよく叱られた。
今でも覚えていることは、母親の嫁入道具の桐箪笥にシールを貼って、殺されるかと思うほど叱られたこと。

狼少年ケン 当時静岡市では日曜日の朝に放送していたんじゃないかな。
違うかも知れないけれど、これを見てから遊ぶために家を出ていたような記憶がある。
当時の静岡市には民放は静岡放送1局だったから、東京キー局とは放送時間や放送日時が違うと思う。

冒険ガボテン島 アニメソングの中でも一番好きかも知れない。
たぶんアイデアを借用したと思われる、「十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ著:1888年)」を読むきっかけを与えてくれたアニメ。
僕はジュール・ヴェルヌという作家から、やがていろんなSF小説を読むようになった。

宇宙少年ソラン 小学校当時の僕の得意な1曲で、「胸に輝く秘密のペンダント~♪」からの高音の冴えには自信があった。
今はもう、あんな高い声は出ない。
よく覚えているのは、裏の家の芝原君が飼っていたスピッツが「チャッピー」という名前で、よく吠える犬だったこと。
「チャッピー」とはたしか、ソランのペットのリスのような宇宙人の名前だったと思う。

遊星仮面 「人呼んで○○○○」というセリフが時代劇みたいで好きだった。
自己紹介する時に「人呼んで××××(本名)」とやるのが小学生時代の僕の得意ネタだったんだけど、先生や大人によく叱られた。