反日種族主義

反日種族主義の著者のひとりである李栄薫先生は、韓国人の思想的病巣を「有史以来、韓国人は一つの共同民族体だったという、どうやっても証明できない神話」と看破している。また、「自由民主主義に立脚した統一の原則が明確に示されないまま、南北朝鮮のトップが互いに抱き合っている写真を幾度となく見せつけ、あたかも統一の日が迫っているかのように語られています。その統一とは、いったい全体、誰のための統一でしょうか。統一するのであれば、まずは北朝鮮の首領体制が解体される必要があるという批判は教科書にはみえません」とも述べている。
彼が抱く合理的かつ客観的な認識は、日本統治時代の皇国教育に洗脳された人たちとは別格なのに、「親日派」というレッテルのもとに同一視され攻撃される社会では、協力し合う隣人として交際するのは難しい。
無能な政治家達が自分たちの都合で虚偽の混じった教育を、何十年にも何世代にもわたって続けてきたツケが溜まってしまっているけれど、その発端は李承晩を大統領に据えた米国のせいだろう。尊敬の念を抱いていたドイツ軍とは違い、劣等民族として蔑視していた日本軍に苦戦したことは、「リメンバー・パールハーバー」のスローガンとともに米国の憎悪を掻き立てていたから、日本統治時代に利権を失い日本を憎悪していた李承晩は格好の人物だった。
豊臣秀吉の朝鮮出兵は、半島を荒廃させ多くの流民を生んだ犯罪行為であったと恥じる。技術者を不当に拉致し妻子と引き裂いて日本に連れ去ったことも、現在の価値観では許されないことだ。李氏朝鮮は誕生間もない徳川政権に対してこれら拉致被害者の送還を求め、幕府も帰国を促す命令を出したが、その技術力を惜しむ各藩は好条件をもって引き止めにかかった。拉致されてきた彼らは望郷の念にかられなかがらも、王族と貴族階級が富を独占し技術者を卑しい身分と定義する母国に戻ることを選択せず、技術力によって尊敬と報酬を得られる日本で家庭を築き残った者は少なくない。
古来、半島からの渡来人は日本で相当の地位や人気、尊敬を得る者が多かったし、これからもその可能性は潜在的に高いのに、エンタメの分野に留まっているのは惜しいことだと思う。