「自由」の優先順位

子供の頃、生活態度や習慣について「ちゃんとしないさい」とよく言われたものだ。
「ちゃんと」って何なのさ、と子供の頃に思っていたし、今でも思い出す機会がある。
国際ニュースを読む時にしばしば、日本やドイツとかシンガポールは「ちゃんとしているな」と思い、逆にドイツ以外の欧州や南北アメリカ大陸、アフリカ大陸、南アジアの国々に対しては、「もっと、ちゃんとしろよ」と思う時がある。
そして、そう思った自分に対して「でもさ、ちゃんとって良いことなの?」と疑念を持つ。
治安とか規律が「ちゃんと」の主題であるのなら、「ちゃんとしていない」のは「自由」ってことなのかも知れない。
そうなると、「自由」とは無秩序の萌芽なのかも知れないし、それは社会を不安定にして安心して暮らせる環境を破壊する。
だとしたら、人類にとって「自由」の優先順位を筆頭に置く思想は、もしかしたら危険思想だな。