韓国自身が自らの足を引っ張るもの

人間の行動原理は感情が支配するものだから、印象が人類を支配し、情報化社会では印象操作が大きな戦略的武器である。
韓国の対日戦略として大きな成果を挙げているのは、日本人に韓流文化ファンを増やしているエンタメ分野であり、逆に足を引っ張っているのが、反日感情を増幅させる「愛国心」なのだと思う。
同じ意味で、日本における民族主義系出版機関である講談社の、その系列サイト掲載の韓国関連記事を鵜呑みにするのは危険だけれど、このレポートにおいては「朝鮮学校出身で、現在も韓国籍で、韓国人として韓国をどう判断しようがそれのどこがヘイト、嫌韓になるのか」という筆者の主張が無視できないものだと思った。
はるか昔、百済は戦争に弱いけど文化的には上位の国、という尊敬が大和政権にはあったのに、その後の李氏朝鮮とは鎖国中でも海上や沿海地域での非公式な民間接触があったなかで民族的な蔑視が生じていたのは、学問道徳を支配階級が独占し、民衆の志操劣化が甚だしかったからではないだろうか。
植民地主義時代に列強にカウントされ始めた頃から、日本人の有色人種蔑視は愚かしいほどだったから、朝鮮を支配していた頃の現地人への日本人の振る舞いも想像できるけど、李氏朝鮮と現代韓国の間に存在した日本統治期間を、韓国民衆はもっと冷静に評価してみるべきだろう。